しかし企業投資は停滞し、ポンドは下落し、インフレ率は他国を上回った。2016年以前、ブレグジット支持者は英国が経済的に「(EUという)死体に縛り付けられている」と不満を漏らしていたが、EUに比べ、かつて優れていた英国の成長率はすぐに消え去った。
イングランド銀行総裁としてブレグジットをめぐる論争に深く関わり、現在はカナダ首相としてトランプ大統領と交渉を迫られているマーク・カーニー氏は、週末にブレグジットの教訓が今や米国に適用されていると的確に表現した。
「主要貿易相手国との貿易関係を断絶、あるいは大幅に断絶すると…成長の鈍化、インフレ率の上昇、金利の上昇、ボラティリティの上昇、通貨安、そして経済の弱体化につながる」
トランプ政権は、自国の戦略的優位性に関する幻想を広め続ける一方で、日々の戦術や貿易協定をめぐって内部で争い続けることはほぼ間違いない。その争いは、せいぜい米国が既に持っていた優位性を再現するだけのものだ。貿易は米国経済にとって比較的重要ではなく、こうしたナンセンスの多くに耐え、必ずしも崩壊することはないだろう。
しかし、スタグフレーションショックとはまさにそれだ。数年後、清算の時が来たら、米国経済は弱体化し、世界における地位は低下するだろう。 Brexit がそれを教えてくれる。