トランプ大統領の奇行は、米国経済にとって目立った成功とは言えない。金融市場は(おそらくナイーブに)経済成長について楽観的であり、火曜日のインフレ指標も良好だった。しかし、雇用市場、GDP、そして将来予測の調査に基づく生産指標は、いずれもかなり不安定に見える。
トランプは政治的な介入によって米国を中国化しようとしているという見方もある。しかし、中国の産業政策は、トランプが最後に会った相手を政策の根拠とするやり方よりもはるかに慎重かつ緻密である。
世界貿易体制について楽観的な見方をするなら、トランプ大統領の関税は、悪質な無能さのちょうど良いバランスを保っていると主張するかもしれない。彼の貿易政策は、保護主義を揺るがし、米国を世界経済の周縁へと追いやるほどには悪質だが、今のところ、1930年代、あるいは2000年代後半を彷彿とさせるような深刻な世界経済の減速を引き起こすほどには破壊的ではない。これは教訓となる事例ではあるが、世界的な大惨事の引き金にはならない。はるかに大規模なBrexitのようなものだ。
FT August 14, 2025 Trump’s tariffs turn from confused to chaotic Alan Beattie