北京で行われた抗日戦争の戦勝記念パレードが、ロシアや北朝鮮の指導者とともに先頭を歩む習近平主席をどのような意味で重要人物として描き出したかったのか。アメリカがドナルド・トランプの下で、ますます権威主義国家の体制に変質していくのを観ている私たちは、世界の大国間競争で大地が揺れ、天空が粉々に割れて降ってくるような恐ろしい未来を想います。
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天下は神器なり
為すべからず
グループホームでお世話になっている母の面会に行きました。ときおり声をかけても、ほとんど眠っていましたが、無理に起こすわけにもいかないか、と思いしました。
血色はいい。痩せてもいない。しかし、皮膚がかゆいのを掻くので手袋をしています。医師の往診を頼んでいます、と看護婦さんが説明に来てくれました。
あまり話しかける話題もないので、ここでは老荘思想の紹介を読みます。
北京やワシントンの指導者たちに、この言葉が届けばよい。
重は軽の根なり
飄風は朝を終えず、驟雨は日を終えず
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孫たちの顔を観るために帰省しました。上の子はまだ言葉が足りない分、突然、床に倒れ込み、叫ぶ姿で不満を示します。下の子はまだ3か月ほどのため、うー、あー、うー、とだれかを呼んでいます。
AIによる科学知識の普及や産業・労働の世界配置がどうなるのか、第3次世界大戦を回避できるのか、文明の水準にふさわしい労働者の豊かな生活を実現できるのか、人権や民主的な意思決定はこの先も尊重されるのか、熱波や竜巻、集中豪雨、致死的な感染症の拡大に人類は協力して対処するのか、私は悲観します。
富裕税(あるいは、ロボット税)やベーシック・インカムが実現するかもしれません。しかし、政治はくりかえし期待を裏切っています。
この世界がバラバラに壊れていく中でも、地上に、隣人や子どもたちを助ける善意の大人たちがいる。そういう世界が再生し続ける限り、かすかな楽観をみいだします。