トランプは、手強い相手ではなく、強硬で屈服しない相手に直面すると、ひるんでしまう。尻込みしてしまうのだ。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、とっくの昔にこのことを理解していた。
EUとNATOへの敵意、関税戦争、そして反民主主義的な策略は、西側諸国の結束と信頼をさらに損ない、権威主義体制を助長してきた。
クレムリンの隠れ家から事態を見守るプーチンは、その意図に沿って行動している。ポーランドへの無人機侵入は、初めてではないものの、これまでで最大規模であり、NATOの反応と結束力を試す計算高いテストだった。この攻撃によって露呈した防衛上の脆弱性と、政治的対応の不均衡に、彼は満足しているはずだ。トランプ氏はこれまでほとんど発言しておらず、何も行動していない。
今週末に会合を開くアラブ諸国の首脳たちも、米国との決別を求める同様の圧力に直面している。ネタニヤフ首相が、2023年10月7日以降、イスラエルが米国から供与された航空機と爆弾で攻撃した国々の長いリストに、米国の同盟国であるカタールを追加したのに対し、傍観者となったトランプが傍観者となったからだ。
今月開催される年次会合の国連、ヨーロッパ、そして西側諸国が、ロシアとイスラエルによる殺戮的で違法、不道徳で、拡大し続ける侵略行為を許すならば、世界的な無秩序への加速する転落を止めることは不可能になるかもしれない。
弱腰のトランプにも期待してはならない。彼は問題の一因であり、臆病者なのだ。
The Guardian, Sun 14 Sep 2025 Trump is no ‘strongman’ when it comes to Russia or Israel. If other democracies don’t step up, anarchy awaits Simon Tisdall