• 01/31/2026

静かな森と都市の明かり・・・ グローバルな政治経済秩序を考える

新しい平和と繁栄の条件。国境を超えて、市民にふさわしい秩序を築く。  グローバルな政治と経済のダイナミズム、国際政治経済学を学ぶ人のために。

IPEの想像力 1/19/2026

⇒ 今週のReview 1/19/2026

イランの反政府抗議活動は武力弾圧され、数千人が殺害されたと伝えられています。 

あるいは、ICE(移民関税執行局)によって市民が殺害されたあと、氷点下のミネソタ州の街頭抗議活動は今も続いています。 

幸い、私たちは平和的な政府に対する反対意見の表明と選挙に参加して、議会(そして政権)を作り変えることができます。 

「2026.1.17 市民と野党の共闘で政治を変える市民連合」の新年を祝う集会に参加しました。高市首相が衆議院を解散するという。それに対して、立憲民主党と公明党が解散して新党になるという。新年を祝うどころではなくなりました。 

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集会で、中野晃一氏の講演を聴きました。おもしろかったです。 

・・・問題は、選挙結果が出た後、何が起きるか、である。中道なんとか(新党)がどれくらいの勢力になり、続くのか、まったく予想がつかない。 

・・・市民連合の目指すリベラルな理想を本気で掲げるのはだれか。野田・斎藤の示す「中道」は、右に寄っていく。石破にも参加をうながす声をかけた。 

・・・一層の保守化が進む場合、リベラルの声を上げられる政治家を少しでも多く残したい。そのために、自分は社民と共産に投票しようと思う。 

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政治の枠組みを作るのは、どの事件(過去)・争点(未来)・構想(平和と繁栄のモデル)なのか? 

● 新党は何を掲げるのか? 福島原発事故後の原発廃止、安倍政権による憲法を無視した安保法制。これらを許さないという想いから、立憲民主党が誕生した。 

● 政治献金における違法な「裏金」問題を自民党は説明していない。 

● 日中関係の悪化、レアアース問題、日本経済の景気が悪化する懸念。財政刺激策が何を意味するのか、わからない。インフレ、円安なのか? 財政危機に向かう高金利、円高なのか? 円高による不況、株価下落、資本逃避なのか? 

● タカ派は安全保障と言いながら中国を刺激して、ますます軍拡やトランプとの軍事同盟強化に向かう。これは暴走だ。日本が攻撃されていないときに、台湾をめぐって中国と戦争することを主張する。 

● 円安・物価高対策の中身は何か。長期・戦略としての成長モデルは何か。 

● 政略説。麻生外しの解散だ。維新の会は、知事・市長の同時辞職と大阪都構想の選挙を企てる。自民党が勝利すれば連立は不要になる。全国で支持基盤を持つ公明党に比べて、維新を切り捨てるのは簡単だ。 

● 自民党は、消費税率の引き下げを争点から外す。減税を唱える野党は財源に何を示すのか。金融市場をどう見るか。 

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小選挙区制である以上、野党が分裂しては勝てません。同時に、政治の多党化と新陳代謝が望ましい、という主張も正しいと思います。 

NHK「日曜討論」(1月18日)の各党からの発言は、ひとつひとつ、とても中身がありました。すべて文書化して有権者が評価に生かすべきだと思いました。 

報道特集では、首相の「解散権」の濫用を問題視しました。 

羽鳥慎一モーニングショーの議論が示したように、立憲民主党は、原発ゼロ・エネルギー政策を見直してはいけない。安保法制を破棄して、新しい安全保障・防衛政策と、日米安保に代わるものを構想する政党をめざすべきだ、と思いました。 

公明党は、これまでの自民党との連立で妥協してきた部分を修正することが本来の姿である。 新党「中道」は、政策バランスの半ばを示すのではなく、生活者の党、中産階級の利益を重視し、所得分配の両極化を是正する政策をめざす。  

高市首相解散表明・会見全文 

https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20260119-GYT1T00308/?ref=yahoo

予想した以上にみごとな会見でした。高市首相は、雄弁家として、ポピュリストとして、若い有権者を勇気づけたと思います。野党は喰われたままなのか。 

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集会に参加して、日本の「リベラル」「左派」は高齢者だ、と思いました。若者は旧政党に期待していない。 ポピュリストの保守化・排外主義、軍備強化、 

成長戦略があるか・・・? 常にそう思います。 

市民連合や社会民主党の掲げる政策は、新自由主義やグローバリゼーション、超富裕層による寡占や封建制・世界分割に向かうAIバブルの後の政策として、新しい「ロンドン・コンセンサス」に近い方向です。良い雇用と安定した成長、平等な社会を。 

政治とそのダイナミズムを市民はどう理解し、行動するべきでしょうか? そういう意味で、イランでもアメリカでもなく、日本政治の選挙と「体制転換」が問われています。 

⇒ 今週のReview 1/19/2026

By onozn

大学で30年教えたあと、2025年春に定年退職しました。社会とのかかわりを模索中です。できることなら多くの街で仕事を経験したい。 「IPEの果樹園」を継続し、世界の政治経済に生じる変化を追いながら、本当に好ましい生活と社会の在り方を探そうと思います。

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