• 03/15/2026

静かな森と都市の明かり・・・グローバルな政治経済秩序を考える

新しい平和と繁栄の条件。国境を超えて、市民にふさわしい秩序を築く。  グローバルな政治と経済のダイナミズム、国際政治経済学を学ぶ人のために。

IPEの想像力 2/23/2026

ポピュリストについてオリバー・イーグルトンは、その言葉を使用することが意味のある時期は終わった、と考えます。 

Oliver Eagleton,‘Populism’: we used to know what it meant. Now the defining word of our era has lost its meaning, The Guardian, Wed 18 Feb 2026 

 「ポピュリストというレッテル・・・この高度に修辞的な政治様式・・・この政治様式は、ストライキや街頭での喧嘩ではなく、Twitter(現在はX)での激しい非難や夕食会での口論といった、ほとんどの政治的表現が行動よりも言葉の領域に限定されていた時代に根付いた。」・・・「それは空虚化した政治文化を反映していたと言えるだろう。大衆政党、労働組合、その他の自発的な団体の衰退により、活動の場はほとんど残されていなかったのだ。」・・・「彼らは、大衆の支持基盤を築くより、むしろサウンドバイトに頼ってアテンション・エコノミーを独占し、幻滅した有権者を動員しようとした。」 

「右派の多くがその成功を固めようとしている。社会主義者たちは、ポピュリズムという政治的実践は、社会で最も強力な機関、すなわち政府省庁、中道政党、旧来の新聞社、財界ロビー、裁判所からの猛攻撃に抵抗するほど強力ではないことを認識したが、反動主義者たちは、ポピュリストの綱領で選挙に勝利できることを学んだ。」 

「社会主義者は現在の社会秩序を覆す計画を掲げているのに対し、ネオナショナリストはそのヒエラルキーの強化に関心を持っている。一方のグループは新自由主義的コンセンサスを破壊しようとし、もう一方のグループは階級、人種、ジェンダーの非対称性を深めようとしている。したがって、このシステムを統括する機関は、右派よりも左派に対してより大きな抵抗を示すだろう。」 

・・・「ポピュリズム」という言葉は、新興勢力が様々な言語ゲームを用いて、選挙における中心の優位性を打破しようとした特定の時期に、より深く関連していた。・・・「左派と右派のポピュリズムの争いが右派に有利に決着した今、その重要性は薄れています。私たちは、現代政治のスタイルだけでなく、その本質を理解することから始めなければなりません。」 

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中道・穏健派の勝利が困難な理由は何か? The Economistの記事を読みました。 

The Telegram : Anger is deadly to moderate politicians, The Economist Feb 3rd 

西側諸国の民主主義の中道政党は、有権者を屈辱的な敗北から守ると約束する。 AIを人間にとって使いやすいものにするために規制できる。ロボットに取って代わられた労働者の再訓練計画を策定する。福祉国家は、新しいスキルを習得できない人々を保護すると申し出る。・・・しかし、それは、AIとロボットがもたらす経済変化が管理可能な速度で現れるという賭けである。もし彼らが間違っていれば、民主主義政府の資金は瞬く間に枯渇するだろう。  

ドナルド・トランプ大統領のようなポピュリストは、国民の怒りを鎮めようともしない。仕事や経済的地位を失った有権者を前に、ポピュリストはその屈辱を武器にしようとする。・・・貪欲なエリートや陰険な外国人が善良な人々を裏切り、雇用を奪ったという、AIに対する不安の前から存在する物語だ。古い雇用を復活させる確実な計画などないかもしれない。しかし、怒りをかき立てることが勝利につながる。外国に関税を課すことで復讐を約束したり、移民や政敵、その他の悪党に屈辱を与える。  

中道派指導者が国民の怒りを鎮めようとする願望はリスクを伴います。それは、有権者の怒りを非難していると誤解されやすいのです。対照的に、ポピュリストは支持者の最も暗い感情を歓迎し、支持します。 

この異常な時代において、すべての政府は、喪失、混乱、屈辱の政治に対処しようと奮闘している。しかし、どの政府も理想的な解決策を持っていない。 

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答が無いとき、政治が逃げ込むのは「愛国心」「ナショナリズム」です。「祖国 homeland」について。 

Steven Simon, How ‘homeland’ put America on the path to illiberalism, FT February 19, 2026. 

強制収容所についても、読みました。 

Jamelle Bouie, What Exactly Is a ‘Concentration Camp’? NYT Feb. 21, 2026. 

そして核拡散する世界について、日本はどう考えるべきでしょうか? 

Can Europe do nuclear deterrence without America? The Economist 2nd 2026 

IPEの果樹園 今週のReview 2/23/2026

By onozn

大学で30年教えたあと、2025年春に定年退職しました。社会とのかかわりを模索中です。できることなら多くの街で仕事を経験したい。 「IPEの果樹園」を継続し、世界の政治経済に生じる変化を追いながら、本当に好ましい生活と社会の在り方を探そうと思います。

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