《地球規模のブレグジット》が進んでいます。
変化のダイナミズムを正しく理解して、現実の中に、理想的な社会秩序を築くべきだ。そう考えることもできるでしょう。
「世界の権力が分散化していく今、私たちの人口構成の変化は、世界を閉ざす反動的な政治によって恐れられたり抑圧されたりするものではなく、強さとして捉えられるべきです。もし私たちがその道を歩み続ければ、文明の発展は私たちを恐怖に満ちた、衰退した、貧困に陥れた場所に置き去りにしてしまうでしょう。もし私たちが主体性を取り戻せば、覇権国にも敵対国にもならず、世界の一部として再び世界と関わることができるのです。」
日本の政治と社会にも、その覚悟があるでしょうか?
NHK特集「未完のバトン 第2回」を観ました。五百旗頭真が日米同盟や日中関係の再構築で果たした役割、その考え方を示した内容です。
日本外交に「高い品位を持って、柔軟な考え方で応じる」、「雅量」を求めた、ということです。理想主義を唱えるだけではいけない。現実主義だけではいけない。それは初期段階の思考である。もっと高い、その両方を受け止める成熟した思考を示す必要がある。
軍事力で決める、という姿勢は正しいものではない。それではだれもついてこない。軍事的な衝突を回避して、外交によって解決する。双方が良い状態になるように、手助けできることを強調し、集中する。こうしてはじめて、日中両政府は「戦略的互恵関係」という言葉で合意できました。
NHK仙台が制作した「雪国」5/5を観ました。雪と東北の深いつながりを描く映像詩。作品の紹介と声が記憶に残りました。
毎年1月末、羽後町(うご:秋田県南部)で行われる「花嫁道中」。
羽後ゆかりの2組の夫婦が、町の中心部、西馬音内から山里の田代集落まで14キロ、雪が降りしきる中、馬車で進みます。
羽後に嫁いでくることを泣いて止められたが、
自分が決めたことだから。
80歳を超えて、自分も羽後の人になりました、と語る人がいました。
雪の中で育つ不思議な野菜、雪菜(ゆきな)は、米沢(山形県)で江戸時代に栽培が始まった伝統野菜です。この野菜の登場まで、冬は保存した野菜でしのぐしかなかった。雪菜のおかげで、冬も新鮮な野菜を口にできるようになった。伝統的な食べ方は「ふすべ漬け」。
雪菜を栽培するなんて、効率が悪い。頭が悪い。
自分はそう言います、と語る人が、笑顔で、その苦労を説明します。
でも、うまい。・・・うまい。
2月の小正月に秋田美郷町六郷で行われる5日間の伝統行事「六郷のカマクラ」。
竹うちは最終日に行われるハイライトです。町民たちが、北軍、南軍に分かれ、激しく竹で打ち合う大合戦。その勇ましい姿は、雪国の寒
さを忘れさせてくれます。竹うちで冬の鬱屈を晴らし、新しい季節をすがすがしく迎える人々の姿を描きます。
北軍が勝てば豊作。
南軍が勝てば米の値段が上がる。
豪雪地帯、小国(おぐに:山形県南西部)。町の9割を豊かな森が占め、人は、森、そして雪と呼吸を合わせて暮らしてきました。
小国の長い冬を生かして行われてきたのが「つる細工」。雪が降る前に森からいただいた植物のつるを使い、春先からの仕事で使うかごを編んできました。
冬は長いから。退屈じゃ。何もないから。
しかし、つる細工を覚えてから、ときがたつのを忘れた。
冬は楽しい。
岩手岩泉。標高700メートルの山中にある牧場。冬、吹雪でも牛たちは外で過ごします。夜眠るのも外。
牛たちは自然と集まり、体と体をくっつけて寒さをしのぎます。毎日2kmは歩くため、足腰は丈夫。お産も人の手を借りません。牛の声に耳を澄まし、牛の力を信じる。
幸福とは何か?
