• 01/31/2026

静かな森と都市の明かり・・・ グローバルな政治経済秩序を考える

新しい平和と繁栄の条件。国境を超えて、市民にふさわしい秩序を築く。  グローバルな政治と経済のダイナミズム、国際政治経済学を学ぶ人のために。

「Dear にっぽん」を観ました。北海道名寄町。北の大地で生きる酪農家の話です。

父の友二さんがいつも笑顔で息子の元さんを見守っている。その姿がすばらしいと思いました。

喉頭癌で働けなくなった父の牧場を継ぐために、フランスでパティシエの修行をしていた元さんが帰国します。

友二さんが実現した放牧酪農では、牛は厩舎を出て牧場を歩きながら草を食べます。元さんも、毎日、草をはむ牛たちを呼び集める。迷子の牛を探す。隣の畑に入り込んだ牛が多いと、父親ならもっとうまくできただろう、と悔やむ。

乳しぼり。厩舎の掃除。冬に備えて牧草を刈る。草刈り機の運転を教わる。

あるとき、飼っている牛たちの半分に乳房炎が広がり、出荷できる牛乳が減った。病気の原因をいろいろ考える。牛たちは話すことができないから、考えるしかないんだよな、と友二さんは言う。

最期は牧場で過ごすため、友二さんが退院してきた。久しぶりに見た青い空をみて、笑顔で大いに称賛する。自動車の窓から、緑の濃い牧場をみて、元がたっぷり堆肥をまいているからだ、と誇らしげに笑う。そして、牧場で亡くなった。


帝国の中枢を襲って占領した蛮族は、その支配者たちを殺戮し、さまざまな制度や文化遺産を略奪し、破壊した。


トランプ大統領は、「アメリカ解放の日」として、世界に対する関税引き上げ、貿易戦争の祭典を、ホワイトハウスの庭から宣言しました。

トランプは、彼なりに本気で、白人労働者階級を救いたい、と思っているのかもしれません。しかし、高関税を対米黒字国に課すことや、移民を国境で阻止し、国内では「不法移民」を逮捕し、国外に追放することで、アメリカの労働者たちが幸せになることはないでしょう。

女性や左派を抑圧しても、リベラルな思想や国際協力を否定しても、それは彼の自尊心を満たす行為でしかないように思います。知識人や大学を嫌い、伝統的なエリートや官僚主義を嫌う。民間ビジネスを重視するべきだ、と言いながら、自分の名声と富、権力によって敵対する者を圧倒することが正義であり、アメリカ国民が自分を支持している、と主張する。それが民主主義のもたらす権力であり真実だ。

こういう家父長型・暴君型の高齢男性、社長や店主が、ときどき、いるかもしれません。酔っぱらって飲み屋で大声を上げ、友だちを困らせる人もいるでしょう。しかし、アメリカ大統領になることはありえない。許されない妄想です。


トランプという《時代》を理解しなければなりません。彼はアメリカを覆う狂信の避雷針です。

・・・カナダは併合する。EUは敵である。日本は隷属国家である。
・・・暗黒の木曜日、文化大革命、ポルポト、リーマンショック。
・・・ヤルタ会談。ベルリンの壁崩壊。9・11からアフガニスタン、イラク侵攻。

By onozn

大学で30年教えたあと、2025年春に定年退職しました。社会とのかかわりを模索中です。できることなら多くの街で仕事を経験したい。 「IPEの果樹園」を継続し、世界の政治経済に生じる変化を追いながら、本当に好ましい生活と社会の在り方を探そうと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です